2005年10月20日(木)「しんぶん赤旗」
医薬品、医療機器業界で「九条の会」
大阪
大阪の医薬品や医療機器のメーカー、卸、ディーラーの分野で働く人たちでつくる「平和を守ろう OM九条の会」が発足し、十九日夜、大阪市此花区のクレオ大阪西で発足のつどいを開きました。会場いっぱいの三百七十人以上が参加しました。「OM」は「OSAKA(大阪)Medicine(医療)」の略です。
主催者あいさつに立った西本晴男代表世話人は、戦争の真っただ中で過ごした青春時代を振り返り「平和であってこそ、のびのびと生活し、仕事ができる」と九条を守る意義を訴えました。
リレートークで発言した医療用フィルム販売業会社に勤める大津将人さん(31)は、三歳の娘が初めて幼稚園の運動会で踊る姿を見て感動し、「もし日本が戦争に参加したら、こうしたささやかな幸せもひっくり返されてしまう」と考えたエピソードを紹介。「戦争に参加する方向の憲法改定には反対していかなくては」とのべました。
医療機器販売会社エム・イー・サイエンスの瀬戸口慶助社長は「今は人の命を助ける仕事に喜びと誇りをもっているが、もし日本が戦争できる国になれば、戦場の後方支援をすることになる。仕事を続けるためにも、平和を、九条を守っていきたい」と語りました。
「九条の会」事務局長の小森陽一東京大学教授が記念講演しました。