2005年10月19日(水)「しんぶん赤旗」

首相靖国参拝の10月17日とは

27年前、「A級戦犯」を秘密合祀


 小泉純一郎首相は、就任後五度目の靖国参拝の日に十月十七日を選びました。記者会見では、「例大祭だからだ。やはり年一回参拝することはいいことだ」とのべました。

 この十月十七日は、二十七年前の一九七八年に、靖国神社が「A級戦犯」のうち東条英機ら刑死・獄死・未決病死した十四人を合祀(ごうし)した日でした。秋季例大祭にあわせて実施された合祀祭の機会に極秘裏に行われたもので、翌年四月に新聞報道されるまで、国民も国会も知りませんでした。

 首相がこの事実を知っていて参拝したかどうかは明らかではありません。しかし、右翼改憲団体の幹部の一人・小堀桂一郎東大名誉教授は、首相参拝について「十七日は例大祭の『清祓(きよはらい)』の日で、参拝にはふさわしい。大変けっこうなことだ。八月十五日にこだわるより、靖国神社で一番大切なお祭りの日である例大祭がいいと思っていた」と“意義”を強調していたことも理由がありそうです。(藤)


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