2005年10月18日(火)「しんぶん赤旗」
「共謀罪」――
日本ペンクラブが反対声明
日本ペンクラブ(井上ひさし会長)は十七日、「『共謀罪』新設に反対し、廃案を求める声明」を発表しました。
声明は、「行為」でなく「意思」や「思想」を処罰しようとする「共謀罪」新設の法「改正」について、「思想・信条の自由、内心の自由を侵し、人が人として生きる自由と意味を破壊するものとして、強く反対する」とのべています。
また、「共謀罪」が「戦前戦中の日本の暗黒社会を生みだした『治安維持法』の実例を見るまでもなく、およそ個人の基本的人権の擁護を前提とする民主主義社会の原則を忘却したものと言わざるを得ない」と指摘。法が成立すれば、「市民社会における自由な会話やメールなどの意思疎通を狭めるばかりか、社会活動全般の不自由と不活発を生じさせ」ると、強く警告しています。
そのうえで、「私たち日本ペンクラブは、思想・信条の自由、内心の自由を侵し、ないがしろにする共謀罪新設には強く反対し、廃案を求めるものである」と結んでいます。