2005年10月16日(日)「しんぶん赤旗」

教育基本法生かそう

「全国ネット」が総会

　教育基本法改悪に反対する団体・個人でつくる「子どもたちを大切に…いまこそ生かそう教育基本法全国ネットワーク」は十五日、東京都内で総会を開き、全国から三十人が出席しました。これまでの運動で改悪案の提出を阻止してきたことに確信を持ち、地域からの活動をいっそうすすめることを確認しました。

　自由法曹団団長の坂本修弁護士が「憲法をつかみ直すとき―それは今」と題して講演しました。坂本さんは自民党の改憲案について「アメリカ軍のもとで海外で戦争をする国をつくるもの」と批判。戦争では自由と民主主義、人権が必ず道連れにされるとし、教育基本法改悪の動きや「日の丸・君が代」の強制、教科書問題など子どもを戦場に送る教育の危険性を指摘しました。九条を変えることに反対する世論がまだ過半数であることを示し、「一人ひとりの国民に真実を伝えきれば必ず勝利できる」と語りました。

　全教、日教組の加盟組合と市民団体が共同組織をつくるなど、教育基本法を守り生かそうというとりくみが各地で広がり、二〇〇二年のネットワーク結成以来の署名数が約百七十四万になっていることが報告され、今後のとりくみとして新しいパンフレットの発行や地域での学習と集会を無数に広げること、署名や議員へのはたらきかけ、街頭宣伝を強めることなどを確認しました。

　各地の参加者からは、憲法や教科書問題、学校の統廃合の問題などと教育基本法を結んで運動を広げた経験が出されました。