2005年10月12日(水)「しんぶん赤旗」
韓国に91年まで核配備
米軍基地内 与党議員が公開
韓国の与党「開かれたウリ党」の崔星(チェ・ソン)議員は九日、在韓米軍が一九五八年から九一年まで十六カ所の米軍基地に核兵器を配備していたことを明らかにしました。九一年九月に当時の米ブッシュ大統領が、在外米軍基地に配備されたすべての戦術核兵器の撤去を決定して以降は、すべて撤収されたといいます。
崔議員によると、米国の情報公開法によって公開された国防総省、国務省の資料から、地対地、地対空ミサイルや核地雷など十一種類の核兵器システムが配備されていたことを裏付ける資料を確認。核兵器が配備、または配備されていたと推定される基地として、ソウル市竜山や京畿道烏山、江原道春川など十六の米軍基地を指摘しました。
特に、全羅北道の群山には、七七年の時点で少なくとも四百五十三基の核兵器が存在し、八五年の時点でも百五十基の核兵器が配備されていたといいます。