2005年10月9日(日)「しんぶん赤旗」

建交労がアスベスト110番

「除去法教えてほしい」


 アスベストによる肺がんや中皮腫などの健康被害問題で、全日本建設交運一般労働組合(建交労)は八日に開いたアスベスト110番・アスベスト健康相談会には、「以前、吹き付け現場で働いていた。息切れがする」「自宅の壁材からキラキラ光るものが落ちてくる」などの相談が相次ぎました。

 相談窓口が設けられたのは北海道(六カ所)から沖縄県まで全国十九道県二十五カ所。首都圏では建交労千葉本部(柏市)が「なくせじん肺全国キャラバン」の一環として開設。電話窓口には、午前十時の受付開始前から電話のベルがなり、同日夕までに計十七件が寄せられました。

 「鉄骨材にアスベスト吹き付けがあるようだ。どうしたらいいのか」(民間駐車場に働く男性)、「天井にアスベストがあることがわかった。分析や除去できるところを教えてほしい」(女性)など、建材関係の健康影響を心配する相談が八割を占めました。

 シャッターの下請けで働いたという男性(61)からは「三十六年間、一人親方としてアスベストが飛散する吹き付け作業現場で働いてきた。早歩きすると多少息切れする。診療所を紹介してほしい」という労災認定の相談がありました。市川市の男性(63)は「二十五年間ビルの鉄骨にアンカーボルトを打ってきた。一年前からせきがでるようになり、肺がんか病院で診察をうけたい」など健康への不安の相談も寄せられました。電話窓口では、労災職業病支部の富岡紀夫書記長ら五人がていねいに答えました。


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