2005年10月9日(日)「しんぶん赤旗」
浅瀬案容認市長に抗議
沖縄・新基地建設
名護で市民集会
米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)の新たな「移設」先として、名護市辺野古沖の浅瀬内を埋め立てる案を支持している同市の岸本建男市長に抗議する「市長の基地誘致発言許すな!緊急市民集会」(主催・ヘリ基地反対協、基地の県内移設を許さない県民会議)が八日、市役所前広場で開かれ、約三百人が参加しました。
集会では反対協の安次富浩代表委員、命を守る会の金城祐治代表、沖縄県統一連の新垣繁信代表幹事らが決意表明。安次富氏は「日米政府は新たな『移設』先を検討しているが、逆に見れば私たちのたたかいが現計画を断念に追い込んだといえる」とのべ、「このたたかいがあれば、どんな案も撤回させられる。さらに多くの方々が現地のたたかいに参加してほしい」とよびかけました。
三歳の双子の娘を連れて発言した渡具知智佳子さん(43)=名護市瀬嵩=は「(新基地建設反対が多数をしめた)市民投票から八年がたっても、なぜ辺野古に新基地をつくろうとするのでしょうか。私たちは浅瀬案だったらいいと一度でも言った覚えはない。普天間基地は無条件に撤去してほしい」と強調しました。
会場には日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、前田政明県議らも駆けつけ参加者を激励。司会に紹介された赤嶺氏は「(新基地建設など)日米軍事同盟でアジアを威嚇することは、憲法九条を持つ日本では絶対にやってはならないことだ」と力を込め、ともにたたかう決意を訴えました。