2005年10月6日(木)「しんぶん赤旗」
自民が選挙後に“増税”
「ウソをついたのか」の声も
■「爆笑問題」番組で佐々木議員が出演
四日放映のテレビ朝日系「爆笑問題&日本国民のセンセイ教えて下さい」で、総選挙中、自民・公明陣営が「サラリーマン増税はしない」と公約しながら、選挙後になってから谷垣禎一財務相が定率減税廃止という増税方針を公言する公約違反ぶりに、批判が集まりました。
日本共産党の佐々木憲昭衆院議員をはじめ、自民、公明、民主、社民の各国会議員が出演。コメンテーターの質問に答える形で進行しました。
佐々木氏は、自民党の武部勤幹事長が、政府税調が打ち出した定率減税廃止などのサラリーマン増税について「許さない」とまでのべたことを紹介。会場から「えーっ」と驚きの声があがりました。そのうえで佐々木氏は「『許さない』とまでいって、なぜやるのか」と公約違反を批判しました。
これに対し、自民党の松島みどり衆院議員は「税制(改定)は与党税調で決める。(谷垣財務相の発言は)希望的観測をいっただけ」と弁明。ところが、司会者である爆笑問題が「増税は必要なんですか」と、出演した与党議員に質問すると、自民党の平沢勝栄衆院議員と舛添要一参院議員は「YES」と回答しました。
コメンテーターの勝谷誠彦氏が「自民党のマニフェストには、サラリーマン増税はしないとある。ウソをついて選挙したのか」と声を荒らげて批判。会場でいっせいに拍手がわきました。
また、司会者が与党議員に対し「消費税は最高何パーセントまであげるのか」と質問すると、世耕弘成参院議員は「8―10%」、平沢氏は「10%」、舛添氏は「15%」、松島氏は「7%」と回答し、増税を当然視しました。