2005年10月5日(水)「しんぶん赤旗」
労働契約法制を議論
来年7月中間答申へ労政審
厚生労働相の諮問機関、労働政策審議会労働条件分科会(分科会長・西村健一郎京都大学大学院教授)で四日、今後の労働契約法制のあり方についての審議が始まりました。
事務局の厚労省側から「今後の労働契約法制のあり方に関する研究会」報告を説明。来年七月ごろに中間答申し、その後、法案提出に向けて議論すると提案しました。
分科会では、労働者側委員から報告への疑問、質問が続出。研究会報告が労働条件の変更で大きな効力を与えようとしている常設の労使委員会について、「そもそも労使委員会は誰が設置するものなのか」「労働者側委員の選出で、使用者側の介入を防ぎ、どう選出の公正を担保するのか。研究会で論議されたのか」との意見がありました。
「解雇の金銭解決」「雇用継続型契約変更制度」「ホワイトカラー・エグゼンプション制度」の導入が検討されている問題でも質問や疑問が相次ぎました。