2005年10月2日(日)「しんぶん赤旗」
「生保・9条の会」結成
“命と密着した仕事だから”
「『九条の会』アピールに賛同する生命保険関係者の会」(略称 生保・9条の会)は一日、東京都内で結成講演会を開きました。
首都圏から百人を超える人たちが参加。生命保険業務に関係する会社・代理店、従業員、元従業員とその家族が力を合わせて、憲法九条の「改正」に反対し、阻止すること、「九条の会」アピールの賛同者を広げることなどの申し合わせを拍手で確認しました。
久保木亮介弁護士が「いま憲法を考える」と題して講演しました。
久保木氏はアフガニスタンを訪れ、戦争被害の現場を実際に見てきたことに触れ、「九条が失われたら日本はアメリカとともに世界に戦争を仕掛ける国になる」と強調。
それを防ぐために一人ひとりがさまざまなかたちで九条を守る活動に参加しようと話しました。
「私と憲法を語る」のコーナーでは、損保九条の会の人や市議会議員など四人が発言。青山学院大学で保険を研究している本間照光教授は、保険は命と密着している平和産業であり、保険でつながっていることを大切にして、憲法を守る活動に生かしてほしいと話しました。
夫とともに参加した生命保険会社社員の北山和子さん(59)=横浜市=は「会ができるのを待っていました。これからも他産業の九条の会とも連携していきたい」と話していました。