2005年9月30日(金)「しんぶん赤旗」
新任のベネズエラ大使不破議長と会談
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日本共産党の不破哲三議長は二十九日午後、党本部で新任のセイコウ・イシカワ駐日ベネズエラ大使の訪問を受け、会談しました。
イシカワ大使は、日本共産党とベネズエラ政府が政治変革や世界情勢について共通の見方を持っていること、ベネズエラが社会的な問題の解決に向け多くの努力を払っていることを説明。カラカスで開催された米州社会憲章サミットへの代表派遣などについて、政府を代表して日本共産党に感謝の意を表明しました。
不破議長は、先の党大会時に初めて「ベネズエラ革命」のことを具体的に知った経過に触れつつ、世界青年学生祭典(八月、カラカス)には日本からも青年代表が参加したことや、その後の報告会の模様を紹介し、相互の交流の深まりを大変うれしく思うと応じました。
不破氏は、ベネズエラが政権転覆のクーデターや石油スト、マスコミの偏向報道にもかかわらず、ベネズエラ国民の多数が革命の大義を支持してきたことに触れつつ、この変革がベネズエラの未来だけでなく、ラテンアメリカ全体にとっても重要な意義を持つと指摘。選挙で支持を得て、一歩ずつ変革が進められてきたことに、力強さと新しさを感じると述べました。
大使はこれを受け、現在、この革命が平和的で国民の多数に支持されていることや、豊かな天然資源や富を国民に還元していく興味深いプロセスをたどっていることを紹介しました。さらに系統的にベネズエラの変革を報道している「しんぶん赤旗」について、真実を知らせる上で大事な役割を果たしていると評価しました。
不破氏が、米紙ワシントン・ポストでのチャベス大統領のインタビューで、広くラテンアメリカの人々を対象に眼病手術を無料で実施する「奇跡計画」を紹介していたことを述べると、大使は、この計画はキューバと共同で進めているもので、米国の人々にも開かれており、治療費だけでなく移動のための運賃も無料で行うものであると説明するなど、会談はなごやかに続きました。これには、緒方靖夫国際局長、神田米造同次長らが同席しました。