2005年9月27日(火)「しんぶん赤旗」
小泉首相
郵政「成立期す」
所信表明 国家公務員を「純減」
小泉純一郎首相は二十六日、第百六十三特別国会の所信表明演説で、先の通常国会で否決された郵政民営化関連法案について、「総選挙で国民の信任を得た」として、「改めて提出し、成立を期す」と表明しました。政府・与党は短期間の審議で、一気に強行成立を狙います。
また、首相は「財政構造改革」の一環として、国家公務員の給与体系「見直し」に言及、「定員の純減目標を設定し、総人件費の削減を実行する」とのべました。さらに、「テロとのたたかいは終わっていない」として、十一月一日に期限が切れるテロ特措法の延長を表明しました。
同法は二〇〇一年九月の米同時多発テロ事件を受け、米国の対テロ報復戦争を支援することを目的にしたもの。現在、インド洋に海上自衛隊の補給艦、護衛艦を派兵し、米駆逐艦などへの燃料提供などを行っています。
自民・公明両党が三分の二を占めた衆院本会議場。議場の前方を占める自民党の新人議員が首相の演説に対し、二十数回にわたって拍手を繰り返し、民主党議員のヤジをかき消す異様な雰囲気につつまれました。