2005年9月26日(月)「しんぶん赤旗」
岐阜
“憲法9条変えたらあかん”
県民2千人が平和願い集う
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「憲法9条は変えたらあかん!岐阜県民のつどい」が二十五日、岐阜市の長良川国際会議場で開かれ、県内各地から二千人余が参加しました。
女性のうたごえコスモスとゲイ・ユール有志、「憲法第9条」を歌にしたピース・バンド、フォークシンガーの笠木透さんと雑花塾が歌う平和の願いが会場に響きました。県内約四十の地域や職場に「九条の会」が結成されるなか、十九の会が紹介され、代表らがノボリなどを手に勢ぞろいしました。
俳優の日色ともゑさんが「平和への旅―一人の演劇人として」というテーマで記念講演、東京大学教授で「九条の会」事務局長の小森陽一さんが「今こそ第9条を高らかに―攻防の焦点は何か?」と題して講演しました。
日色さんは詩の朗読を交えながら、「役者を唯一の武器として全国に出かけて、芝居や朗読を見てもらい平和の大切さを感じてもらいたい」と語りました。
小森さんは「中東で戦火が絶えないが、北東アジアで六カ国の共同宣言が出せたのは、平和外交をすすめる日本の憲法九条があるから。改憲に対して、言葉を操る者としての尊厳をかけて連帯してほしい」と呼びかけました。
多治見市から参加した伊藤芳博さん(46)は「アジアや世界のなかで憲法九条の値打ちを考えることの重要性や、日本社会が権力者に操作されていると感じた」。各務原市の女性教員(25)は「日色さんのように仕事を通じて、平和の大切さを伝えていきたい」と話していました。