2005年9月16日(金)「しんぶん赤旗」
憲法常任委
穀田氏が撤回要求
民主も「同意せず」に変更
■国対委員長会談
日本共産党の穀田恵二国対委員長は、十五日の与野党国対委員長会談で、与党が十四日の衆院各派協議会で憲法常任委員会設置を提案したことを批判、撤回を求めました。
穀田氏はこのなかで、「憲法という重大な問題を扱うのに、議院運営委員会では一度も議論していない。唐突に出してくるのは問題だ」と批判しました。
これにたいし、公明党も「(議運委では)二度ぐらい議論を提起したことはあったが、一度も議論していない」と認めました。
民主党も「各派協議会で憲法常任委員会の設置について同意したわけではない」と発言、軌道修正をはかりました。
これにたいし、自民党の中川秀直国対委員長は、非公式協議がやられてきたことをあげて、早期の憲法常任委設置に固執する姿勢を示しました。
■特別委員会へ与党が方針転換
与党は十五日、衆院各派協議会に提案していた、改憲のための国民投票法案を審議する「衆院憲法委員会」(仮称)について、当初予定していた常任委員会ではなく特別委員会とする方針を決めました。十六日の各派協議会で、野党側に再提案します。
方針転換したのは、「国民投票法案の審議に限定するなら、特別委が妥当だ」との意見が公明党内で強まったため。