2005年9月15日(木)「しんぶん赤旗」

『チュニジアの七日間』英語版

ベンアリ・チュニジア大統領から日本共産党の不破議長に礼状  


 チュニジアのベンアリ大統領から、同国のハンナシ駐日大使を通じて、九月十四日、日本共産党の不破哲三議長への礼状が寄せられました。これは、不破議長が、この七月、著書『チュニジアの七日間』などの英語版を贈呈したことへの礼状です。ハンナシ大使も、大統領の礼状に添えた手紙のなかで、「チュニジアへのあなたの関心、そして温かい支援や友情に感謝します」と述べています。

 ベンアリ大統領の礼状の全文は、次の通りです。

 多大な関心をもってあなたの貴重な著作『チュニジアの七日間』を温かい献辞とともに受け取りました。

 この思いやりのあるあなたのイニシアチブに感謝するにあたって、この本であなたが示された、現代チュニジアの近代化と発展への歩み、さらに協力と連帯、平和にもとづくバランスある公正な関係を打ち立てるチュニジアの継続的な努力への賛辞にたいして、深い感謝を申し上げたいと思います。

 この機会に、チュニジアにたいするあなたの誠実な友情に感謝するとともに、チュニジアと日本のすべての分野の友好協力関係をさらに強化したいという、わたしたちの強い希望を申し述べたいと思います。私はまた、チュニジアがつねに、あなたとすべての日本の友人を温かく歓迎する気持ちをもっていることを強調したいと思います。みなさん、ぜひチュニジアにお越しください。

 幸福と成功を心からお祈りいたします。

 『チュニジアの七日間』は、二〇〇三年七月にチュニジアの政権党「立憲民主連合」(ベンアリ大統領が党首)の招待で同党の大会に出席した不破議長が、帰国後「しんぶん赤旗」に連載したチュニジア紀行を一冊にまとめたもので、最近、英語版が発行されました。同書のなかでは、党大会の状況だけでなく、七日間の滞在中の見聞のすべてが生き生きと描かれており、ベンアリ大統領との対面や旧知のあいだがらであるベンヤヒア外相(現在は大統領顧問)との会談、さらにカルタゴや古都カイラワンへの探訪の記録をふくめ、チュニジアの歴史・文化と国情、さらにはイスラム世界や国際政治に占める地位などが、豊富に織り込まれています。

 その後、二〇〇四年一月の日本共産党の第二十三回大会には、チュニジア立憲民主連合からアブデラハメン・ブフリジ副書記長が出席し、イスラム国の政権与党と日本共産党とのあいだで、お互いの党大会に代表を交換しあうという密接な関係が築かれたものとして、注目されました。


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