2005年9月15日(木)「しんぶん赤旗」
自民・公明
憲法常任委を提案
民主応じる 国民投票法案審議狙う
■共産党は反対
自民・公明の与党は十四日の衆院各派協議会で、憲法常任委員会を設置する考えを示しました。同協議会の座長を務める川崎二郎・前議院運営委員長は協議会後、記者団に対し、憲法委設置のための国会法「改正」案を二十一日召集予定の特別国会に提出、二十二日にも衆院通過をめざす方針を明らかにしました。
与党側は、これまで国会に設置されてきた憲法調査会の委員選任にかかわって、「常任委員会として設置したいので、与野党で相談したい」と提案。民主党は「異存はない」と応じる姿勢をみせました。
これに対し日本共産党の穀田恵二議員は「憲法常任委員会などとんでもないことだ」と設置に反対を表明。社民党も反対し、引き続き協議することになりました。
これまでの憲法調査会は「調査」に限られ、法案提出・審議権を持たない調査会でした。このため、自民、民主、公明三党は総選挙前の通常国会で、改憲の手続きを定める国民投票法案を審議する場として、憲法調査会に法案提出・審議権を与える方向で合意していました。