2005年9月14日(水)「しんぶん赤旗」
世田谷での「号外」配布
不当逮捕の男性釈放
東京地裁 勾留請求を却下
日本共産党の「しんぶん赤旗」号外を配るために警察職員官舎の敷地に入ったとして、警視庁世田谷署が国家公務員の男性を住居侵入の疑いで不当に逮捕した問題で十三日、東京地裁は東京地検が提出した勾留請求を却下しました。男性は同日夜、釈放されました。
国民救援会東京都本部などによると、地検は同日午前、男性の身柄を引き続き拘束するため地裁に勾留を請求。地裁は午後、請求を却下しました。地検は却下の取り消しを求めて準抗告しましたが、地裁は同日夜、これも棄却しました。
釈放された男性は、拍手で迎えた人たちと握手をかわしました。「世田谷署の前の激励の声が聞こえて励まされた」と話しました。
男性は十日午後、東京都世田谷区池尻の警察職員官舎の建物一階にある集合ポスト付近で、「住民の通報があった」として駆けつけた署員に現行犯逮捕されました。同署は男性を国家公務員法違反容疑で十二日に追送検していました。
この間、男性の友人、支援者、国民救援会東京都本部などが不当逮捕に抗議し、即時釈放や勾留請求却下を求めて、地検・地裁に要請を繰り返していました。