2005年9月13日(火)「しんぶん赤旗」
日本共産党 当選者の横顔
■高橋ちづ子(45)東北ブロック
二回目の当選。初当選以来、一年九カ月で六十回の国会質問に立ち、住民の切実な要求を国政に届けてきました。昨年は党国会議員団災害部会長として全国の被災地へ駆けつけ、国会で被災者の要求を実現してきました。
BSEの全頭検査の堅持を再三政府に迫り、再生産できる米の価格保障をと主張するなど、農林水産業を守る立場から論陣を張りました。
秋田県出身、青森市の私立女子高の教師を経て一九九九年に青森県議。趣味はイラストを書くこと、軟式テニス。
■塩川鉄也(43)北関東ブロック
衆院総務委員・党郵政民営化問題責任者として、郵政民営化法案をめぐって小泉首相と直接論戦五回。政府・与党の主張を一つ一つ論破し、国会の内外で「民営化反対」の流れをつくるのに大きな役割を果たしました。
にぎわいのあるまちづくりに尽力。水戸市では市商店会連合会などとも共同して巨大商業施設「メガモール」出店計画を断念に追い込み、撤退計画のあったダイエー所沢店の存続を働きかけ、地元商店街から感謝の手紙も寄せられました。
三回連続当選。
■笠井亮(52)東京ブロック
被爆二世として平和と核兵器廃絶に全力をあげてきました。四十カ国を訪ね、アジア各国政府の要人と会談するなど、日本共産党の野党外交で力を発揮してきました。現在、党中央委員・国際局次長。
二〇〇一年までの六年間、参院議員として橋本龍太郎氏から小泉純一郎氏までの四代の首相と論戦するなど、国会質問は百五十回にのぼります。一九九九年には日本NCRで行われていたリストラの実態を追及し、退職に応じない労働者を閉じ込めた「座敷牢(ろう)」をやめさせるうえで大きな役割を果たしました。
■志位和夫(51)南関東ブロック
小泉自公政治と真正面から対決する「たしかな野党」・日本共産党の党委員長として、党のたたかいの先頭に立ちます。
郵政民営化から自衛隊のイラク派兵、憲法改定、サービス残業問題など内政、外交の中心問題で、切れ味鋭い論戦を展開。首相の靖国神社参拝の道理のなさを浮き彫りにした国会質問は、国内外の世論を参拝反対へ変化させる役割も果たしました。
九〇年、三十五歳で書記局長に就任。〇一年に委員長。五期連続当選。
■佐々木憲昭(59)東海ブロック
郵政民営化法案の国会審議で九回質問。公社のままなら千三百八十三億円の黒字、民営化すれば六百億円の赤字になることを竹中郵政民営化担当相に認めさせ、民営化は国民にとって「百害あって一利なし」であることを明らかにしました。
予算委員会、財務金融委員会に所属し、財政金融問題の専門家。国民の税金による「北方四島支援事業」を私物化した「ムネオハウス」問題、日歯連事件など、金権・腐敗追及に欠かせない政治家です。
一九九六年総選挙で初当選し、今回で四期目。
■石井郁子(64)近畿ブロック
党副委員長、女性委員会責任者。五期目の当選です。
大阪教育大学の講師、助教授をへて一九八六年、衆院議員に初当選。教育の専門家。青少年問題、子どもの権利、男女平等などで国会論戦の先頭に立ってきました。
三十人学級の実現に長年とりくみ、文部科学相から、「クラスの人数を減らす方向にいかないといけない」との答弁をひきだしました。
アスベスト対策についても、調査対象外だった私立学校や施設も調査に加えるべきだと要求。文科省は、学校、図書館など十四万七千の機関で緊急調査すると決めました。
■穀田恵二(58)近畿ブロック
党国会対策委員長として八年、自公政治や「二大政党」づくりと正面から対決。議院運営では数の横暴を許さず、質問時間や回数などで道理ある主張を認めさせてきました。
阪神大震災以後、個人補償実現を一貫して要求しています。
「わだつみの悲劇をくりかえすな」が政治信条。選挙戦でも「戦後世代の一人として、日本国憲法を守りぬきたい」と訴えました。
きさくな人柄、歯切れよく分かりやすい弁舌でテレビの討論番組にも多数出演。一九九三年、旧京都1区でトップ当選して以来、五期目の当選です。
■吉井英勝(62)近畿ブロック
京都大学工学部の原子核工学科卒で環境・エネルギー問題の専門家です。JR福知山線脱線事故、関西電力美浜原発事故など、重大事故が起きるたびに現場に急行。アスベスト被害が明らかになったとき、いち早く製造企業を調査し、政府に対策を求めました。
国会では参院で大蔵、衆院で内閣、政治倫理、財務金融、地方行政、商工、科学技術委員など歴任。質問は多岐にわたります。二十八歳で堺市議に初当選し、大阪府議、参院議員を経て一九九〇年に旧大阪4区から衆議院初当選。今回で六期目の当選です。
■赤嶺政賢(57)九州・沖縄ブロック
二期五年間、小泉自民・公明政治の国民いじめとアメリカいいなり・安保絶対の「弱腰外交」と真正面から対決。米軍都市型戦闘訓練(沖縄県金武町)や「思いやり予算」の全容など、対米従属ぶりを事実で明らかにして追及する質問は、地元紙も大きく報道しました。イラクやアフガニスタンの戦場を調査。世界平和と憲法を守る先頭に立ちます。
一九四七年、那覇市生まれ。高校教師、那覇市議(三期)を経て、二〇〇〇年衆院議員初当選。党幹部会委員、沖縄県委員長。