2005年9月10日(土)「しんぶん赤旗」
テレ朝系で小池政策委員長
自公民マニフェストは増税宣言
有権者に説明せよ
日本共産党の小池晃政策委員長は九日、テレビ朝日系「ワイド!スクランブル」に出演し、増税、年金、郵政民営化など争点について各党代表と討論しました。
小池氏は、選挙最終盤を迎えて有権者の関心が高まっている増税問題で、「自民党のマニフェストには、再来年をめどに消費税を含む税体系の抜本的改革を実現すると書いてあり、これは公明党も一緒。この増税計画をきちんと説明すべきだ」と指摘しました。
公明党の山口那津男・政調会長代理が「歳出見直しなどやりながら税の需要がどれぐらいか考えていく。増税ではない」などと述べたのに対し小池氏は、「それはごまかしだ。今度の選挙で選ばれる議員の任期は二〇〇九年までで、この増税(計画)はその任期中のことだ」と批判しました。
同時に小池氏は、民主党の増税計画にも言及し、「民主党も当面増税しないと口では言うが、マニフェストにも二〇〇八年度までに年金改革をやり、その財源として年金目的消費税を導入すると書いてある。しかも配偶者控除、扶養控除も廃止すると書いてあり、明らかに増税宣言だ。増税しないというならこのマニフェストを撤回すべきだ」と述べました。民主党の蓮舫参院国会対策副委員長は「撤回する意味はまったくない」と開き直りました。
年金改革をめぐり小池氏は、「国民年金の土台が揺らぎ、低額・無年金が増えている現状を打開する方法が政府・与党からまったく示されていない」と批判し、消費税によらない最低保障年金制度の実現を主張しました。さらに、二百兆円を超える年金の積立金の使い道について、「グリーンピア建設、株式投資で食いつぶした責任は重大。ただちにやめるべきだ。厚生年金の報酬比例部分の財源として積立金をとりくずして給付にあてるべきだ」と述べました。
■日本テレビ系番組にも出演
小池政策委員長は九日、日本テレビ系「ニュースプラス1」にも出演しました。今回の選挙で小池氏のテレビ討論は、十五回目です。
番組の世論調査で「小泉政権続投」が過半数を超えたことについて問われ、小池氏は「国民には小泉改革でくらしが悪くなっている実感がある。しかし、それに代わるものがあるのかというと自民・公明は『改革を止めるな』、民主党は『改革のスピードが遅い』というなかで、多くの国民が、選択肢を模索している」と指摘。消費税の問題でも、憲法の問題でも、自民党と同じ方向の民主党ではなく、「たしかな野党」日本共産党への支援を訴えました。