2005年9月9日(金)「しんぶん赤旗」

比例80削減案提出へ

民主党 来年の通常国会に


 民主党は八日、衆院選で政権を獲得した場合、一年以内に実行する「政治改革アクションプラン」を発表しました。このなかで、来年の通常国会に、衆院比例代表定数を現行の百八十から百に削減する公職選挙法「改正」を提出することを打ち出しています。

 比例代表部分は、現行制度のなかで民意を正確に反映する部分。その定数を八十も削減することは、大政党に有利で「死票」が多数生まれる小選挙区による民意のゆがみをいっそうひどくするものです。日本共産党はじめ少数政党の締め出しを狙った民主主義破壊の暴挙です。

 同党は、今回の総選挙でのマニフェスト重点項目「日本刷新―8つの約束」で、「ムダづかい一掃」の冒頭に比例定数八十削減を掲げました。しかし、八十削減で“節約”できるのは約五十八億円で、逆に民意がそれだけ切り捨てられます。「ムダ」というなら、日本共産党以外の政党で山分けしている年間三百十七億円の政党助成金こそムダです。民主党の収入の84・6%が政党助成金ですから、「自らの身を切るところから始める」(マニフェスト)という意味でも、政党助成金こそ廃止すべきです。

 ちなみに、同党の政治改革アクションプランには、国家公務員の人件費の二割削減を目指し、二〇〇七年度の新規採用を三分の一程度に圧縮することも盛りこんでいます。


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