2005年9月8日(木)「しんぶん赤旗」
「支持なし」広がる埼玉
自民非公認候補の支持者ら
「比例は共産党でいく」
郵政民営化をめぐり自民党公認を外された衆院候補支持者の間で「比例票は共産党が確かだ」との声が広がっています。
埼玉11区に無所属で立候補した自民党前職の有力後援者(会社社長)は陣営内の気分をこう説明しました。
「当初、非公認でも『比例は自民、小選挙区は前職』でいくことにしていた。しかし党本部が県議を“刺客”として対立候補に立てたので事態は変わった。支持者は『小泉首相のやり方は許せない。もう自民党には投票しない』と怒っている。こうなると比例票の行き場がなくなった」
マスコミ調査でも埼玉県の「支持政党なし」の無党派層は「45%と最大勢力」(「朝日」埼玉版六日付)で、11区は最も高い49%。政党支持の流動化を示唆しています。
前出の会社社長は「こうなったら共産党しかない。共産党は自民党と対決するぶれのない『たしかな野党』、私も比例は共産党に入れます」と言います。
党議員や党後援会員の働きかけに、自民前職の支持団体役員や町会役員らも「上から比例票の指示がない。郵政民営化に反対する共産党にしよう」「生まれて初めて共産党と書いてみるか」と応じています。