2005年9月7日(水)「しんぶん赤旗」

水びたし 生活機能マヒ

台風14号 共産党、直ちに救援活動


 九州全域を暴風雨圏にまきこんだ台風14号は六日、宮崎県南郷村で四日の降り始めから一三〇〇ミリを超す雨量となるなど各地に記録的豪雨をもたらしました。被害は西日本全体に広がり、約十五万六千人に避難指示・勧告が出されました。住宅の被害は、全壊二十七棟、半壊九棟、一部損壊七十五棟、床上浸水七百六棟、床下浸水千二百五十四棟に。山・がけ崩れも三十カ所で発生しました。日本共産党は衆院選候補を先頭に地方議員、党支部の人たちが、救援活動や被災状況の調査にあたりました。

■宮崎

■3万世帯に避難指示延岡市

 約三万世帯に避難指示が出た宮崎県延岡市は、昨夜から暴風雨に見舞われ、六日午後三時現在、五千四百人以上が避難。床上床下浸水の被害があちこちで出ています。

 市内岡元町では、約六十戸のうち半数が床上床下浸水。高台にある日本共産党の平田信広議員宅には、近所の三軒の家族が避難しました。

 平田市議は、床上浸水の危険がある近所へかけつけ、畳をあげるなどして避難の援助。平田市議は「家の周り一面が水びたしで、身動きがとれません。市の助役から電話があり、史上最悪の被害になりそうだといっていました。今のところけが人はありませんが心配です」。

 同市塩浜町に住む日本共産党の白石武仁議員は朝、水かさが増して危険な沖田川の現場へかけつけました。消防署員とともに堤防にある四メートルほどの切れ目二カ所に、土のうを積み上げました。

 その後、雨が激しく降る中を、高齢者が一人住まいの五世帯を一軒一軒回り、避難指示が出たらすみやかに避難できるよう伝え励ましました。

■熊本

■停電6千戸床上浸水も

 暴風雨圏に入った熊本県内では、午後三時現在、停電が約六千百戸、避難勧告・指示が六市町の二千七百四十九世帯八千三百七十二人に出されました。県が管理する道路三十七カ所が全面通行止めに。軽傷を負う人、床上浸水も出ています。

 熊本市内では、市立小中学校がすべて休校になったほか、動植物園、熊本城などの施設が軒並み休園や閉鎖に。市内のごみ収集も中止になりました。

 市内の奥古閑地区にある天明総合支所には、奥古閑地区や海沿いの川口地区などから九十世帯百八十五人が自主避難しました。日本共産党の益田牧子市議がさっそくかけ付け、「家は海沿い。高潮が心配で昨日から避難してる」「危険区域におるから、家が心配」「堤防を強化してほしい」など住民の意見や要望を聞きました。

 益田市議は「住民の具体的な不安がわかったので、現地調査など安全性を高める提言をしていきたい」と話しました。

■大分

■市内832世帯に避難勧告発令

 大分市は六日夕までに、八カ所、八百三十二世帯に対して避難勧告を発令しました。

 市内を流れる一級河川の大野川と乙津川は、午前十一時二十分に洪水警報が発表されました。大野川と乙津川に挟まれた高田地区では、河川のはんらんを心配して、百人を超える住民が高田小学校に自主避難しました。

 日本共産党の大久保八太市議は、高田地区の内水被害の状況を視察し、住民が避難する小学校を訪ねて見舞い激励しました。

■鹿児島

■土石流で3人死亡 垂水市

 三人が死亡した鹿児島県垂水市では、各地で土石流が発生。新城では、民家数軒が流され、女性一人死亡、二人が行方不明となりました。

 日本共産党の持留良一市議(52)は、議会開会中でしたが、ただちに現場に向かいました。「二十四世帯約四十人が住んでいて、そのほとんどがお年寄り。昨日のうちから市民館に避難した人たちも。住民から、飲み水が必要と要望があり、市が手配するようにしました。約二百リットルの温泉水が届けられました。流された人たちの安否が心配です。二次災害など、被害が拡大しないよう、警戒を続けます」と話しました。


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