2005年9月6日(火)「しんぶん赤旗」
社民選挙協力の民主候補は改憲推進議連のメンバー
相手は“筋金入り”だった
「憲法改悪反対」を主張する社民党が総選挙で選挙協力している民主党候補のうち、三候補が自民、公明、民主三党の国会議員でつくる改憲派の組織「憲法調査推進議員連盟」のメンバーだったことがわかりました。
民主、社民両党の選挙協力区は二十一。うち十四選挙区は社民党が候補者を立てていません。社民党が協力する民主党候補のなかで、鹿野道彦(山形1区)、原口一博(佐賀1区)、菊田まきこ(新潟4区)の三候補が「憲法調査推進議員連盟」のメンバーでした。
同議連は、「新時代の憲法について議論を行う」(設立趣意書)として、一九九七年五月に設立された憲法調査会設置推進議員連盟が前身。九九年五月に現在の名称に変え、二〇〇一年十一月には改憲手続きを具体化する国民投票法案をまとめ、国会への提出をねらっています。鹿野氏は同議連の副会長。
原口氏は、自民、民主などの国会議員でつくる「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」のメンバーでもあり、月刊誌(『諸君』八月号)に「岡田代表、私は参拝します。小泉首相、靖国で会いましょう」という一文を寄せています。
社民、民主両党は山形県では、「選挙協力と推薦を行」うことで文書まで交わしています。「改憲反対、平和を守れ」という社民党が憲法改定を主張している民主党と選挙協力していること自体、筋が通りませんが、協力相手の候補はまさに“筋金入り”の改憲派だったことになります。