2005年9月6日(火)「しんぶん赤旗」

民主候補ら破った

町政に住民の声届け 参院比例票の5.8倍

岡山・倉敷 定数1で当選


 「やったぞ!」。4日投開票された岡山県倉敷市議会増員選挙で、定数1を4候補が争った船穂選挙区で日本共産党の田儀公夫候補(58)が当選。ガッツポーズの田儀さんを大歓声が包みました。(岡山県・宮木義治)


 田儀さんの勝利は、同時にたたかわれている衆院選の自民党候補(前職)が応援する無所属候補、民主党公認候補を破ってのもの。田儀さんが獲得した千三百三十九票(得票率31・09%)は、前回参院比例選挙で日本共産党が獲得した二百三十票(6・4%)の五・八倍になります。

 「田儀さんの普段のおこないのたまもの」と住民たち。地元住民の先頭に立って田儀さんを応援してきた中桐演(ひろし)さん(74)は「八期三十年の間、住民の中に入って声を聞き、町政に反映してきた。それが評価された」と語ります。

 「住民の要求あるところ日本共産党の議員あり」が田儀さんの原点。旧船穂町で党議員となって三十年間、年四回の議会ごとに「船穂民報」を発行し、全町を歩いて配りながら、町民の声を聞いてきました。

 「党派を超えて、分け隔てなく町民の声を聞いてくれる。約束したことは必ず実行する人」と住民はいいます。「街角でもどこでも、『ちょっと田儀さん』と声をかけたら立ち止まって聞いてくれ、それをまっすぐ議会に届けてくれる」と中桐さんもいいます。

 その議会での抜群の論戦はケーブルテレビの報道で広く町民に知られ、積極提案で町政をリードしてきました。一億円を超える基金を生かして国民健康保険税の引き下げを提案。住民負担をおさえてきました。町営福祉バスの運行を提案し実現してきました。

 合併(八月一日)後、選挙の投票所は六カ所から三カ所に減り、保育園の送迎バスも廃止の方向です。「これが合併か」と不安が広がるなか、「住みやすい船穂のために皆さんの声と願いをしっかり、まっすぐ届けます」と訴える田儀さんに期待が広がりました。

 兼信君子さん(74)も「一人を選ぶなら田儀さんしかおらん」と支持を広げました。“船穂が共産党になる”という人には「分け隔てなく万人を愛する人、共産党でもええがな」と訴えてきました。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp