2005年9月5日(月)「しんぶん赤旗」
人間の鎖で防衛庁包囲
700人が名護新基地反対訴え
「今こそ沖縄から米軍基地をなくそう!」と四日、「9・4防衛庁『人間の鎖』行動」がおこなわれ、約七百人(主催者発表)が参加。手と手をつないだ参加者は左の人から右の人へと互いの手を上下に揺らし、人間の鎖の成功を喜びました。人々の手による大きな波が同庁を取り巻きました。ヘリ基地反対協議会や命を守る会などが主催。
沖縄県名護市辺野古沖の新基地建設に反対し、座り込み五百四日目を迎えたヘリ基地反対協の大西照雄代表委員は全国の支援に感謝し「誇りある主権国家として成り立っていくためにがんばりましょう」と呼びかけました。
命を守る会の金城祐治代表は、米軍が演習時に事故を起こした沖縄県の高速道を「人間でいえばいちばん大切な動脈」と例え「この事態を政府はどう考えるのか」と訴えました。沖縄から参加したほかの二人も「沖縄を人殺しの島にしているのは、東京のここ(防衛庁)ではないでしょうか」などと政府を批判しました。
「東京にも沖縄のことを思う人たちがたくさんいて、そのみんなの思いがきょうつながった」と喜ぶ二十五歳の女性は「もっと基地への関心を東京で広げていきたい」と笑顔で話しました。
主催団体は防衛庁職員に要請書を読み上げ、▽普天間基地の即時閉鎖▽辺野古沖新基地建設計画の白紙撤回▽全国から軍事基地をなくしていくための話し合いの即開始―を訴えました。
五日に外務省、防衛庁、防衛施設庁に要請行動をします。