2005年9月4日(日)「しんぶん赤旗」
憲法九条は国際公約
テレビ番組で小池政策委員長
自公民改憲派と対決
日本共産党の小池晃政策委員長は三日早朝、TBSテレビ系「みのもんたのサタデーずばッと」に出演し、憲法問題などで各党議員と討論しました。スタジオでは「九条改正にイエス、ノー」で各党議員が分かれ、自民・民主・公明各党の議員は「イエス」の席に。小池氏と改憲派三人との討論になりました。
冒頭、みのもんた氏が憲法九条を読み上げ、「これを読む限りでは日本の憲法九条はすばらしい」とコメント。
小池氏は「九条は日本の戦後の原点だし、国際公約だ。世界は憲法九条の理想に近づいている。イラク戦争反対の声が全世界に広がったように、武力でなく話し合いで解決しようという認識が強まっている」と指摘。米軍の対テロ報復戦争の際、パキスタンで「憲法九条を持っていることが日本の良さだ」と現地で聞いたことを紹介し、自衛隊派兵に強く反対しました。
自民党の武見敬三参院議員は、戦力不保持をうたった九条二項は「現実にそぐわないので、いったん整理しなおすべきだ」と発言。小池氏は「二項で戦力を持たないといっているから、海外での武力行使はできない、集団的自衛権も行使できないと政府は説明してきた。歯止めの役割を果たしてきた二項をなくすと九条全体がなくなる」と反論しました。
民主党の蓮舫参院議員は「九条を改正して国際平和協力隊をつくる」、公明党の沢雄二参院議員は九条に新たな条項を加える「加憲」と主張しましたが、コメンテーターからは「理屈が分かりづらい」などの批判が続出しました。