2005年9月4日(日)「しんぶん赤旗」
青空一家の総選挙わくわくトーク
自衛隊派兵どうする?
撤退の思い 生かすには
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青空家の父・陽介さんは、世界の政治の動きに関心が強い友人、信司さんに訴えました。
陽介 自衛隊のイラク派兵期限が今年十二月で切れるね。僕は、憲法違反の派兵は、期限を待たずに今すぐやめるべきだと思うけど。
信司 たしかに、自衛隊への攻撃も増えてきているし、いつまでもイラクにいるべきではない。でも、サマワの人々を見捨てていいのかなあ。
陽介 でも実際は、サマワの人たちに何の役にも立っていないんだ。
信司 そうなの。
陽介 自衛隊といえば、給水活動を宣伝していたけれど、今年度からは給水をやめた。
信司 じゃあ、なにをやっているんだい。
陽介 建物の建設に重点を置くようになったんだけれど、自衛隊員がやるんじゃなくて、現地の人を雇っているんだ。イラク政府に財政援助をすれば済む話だよ。
信司 どうして小泉首相や自民党・公明党は「撤退する」とはいわないのかな。
陽介 アメリカのイラク軍事支配を助けるためだ。米軍への抵抗は強まるばかりで、米兵の死者も千八百人を超えている。イラクに派兵した国も三十八から十八まで減っている。だからこそアメリカは、日本にイラクにとどまってほしいんだ。
信司 民主党は「十二月までの撤退」をいっているようだけど。
陽介 「自衛隊の活動は『非戦闘地域』に限る」というイラク特措法に反している、と主張している。たしかに政府や与党の「サマワは非戦闘地域」という言い分はでたらめだ。でも、民主党は「国際平和協力隊」という、海外派兵部隊をつくるといっているよ。
信司 政府・自民党型の海外派兵はだめだけど、民主党型ならいい、というわけだね。
陽介 そう。自民党も民主党も、憲法九条を変えて、日本を「海外で戦争できる国」にしようということでは同じだ。憲法改悪を許さないと、自衛隊の海外派兵に一貫して反対しているのは日本共産党だけだよ。
信司 アメリカいいなりに戦争できる国にされるのは困るね。