2005年8月30日(火)「しんぶん赤旗」
有権者惑わす小泉首相
「靖国」「イラク」避ける
英紙社説
英紙フィナンシャル・タイムズは二十九日、日本の衆院選で小泉首相が靖国参拝問題や対中関係など重要な外交問題を無視していると批判する社説を掲載しました。
「郵便より世界は広い」と題する社説は、小泉首相が争点を郵政民営化にしぼって外交問題を不在にしていると指摘。日本は石油価格高騰や対中関係、米軍基地再編問題など差し迫った外交問題に直面しているにもかかわらず、「小泉首相はこうした問題を有権者が深く考えることを望んでいない」と述べました。
社説はとくに首相が靖国問題やイラクからの自衛隊撤退問題を避けているのは、「巧妙な策略」であり、「有権者を惑わすものだ」と批判しました。