2005年8月30日(火)「しんぶん赤旗」

自民党政治と真っ向から対決し、国民の立場でがんばるたしかな野党・日本共産党にみなさんの熱いご支持を

――第44回衆議院総選挙の公示にあたって

日本共産党中央委員会


■有権者のみなさん

 いよいよ総選挙が公示されました。こんどの選挙は、くらしと国の進路にかかわる問題で、国民が主権者としての審判を下す大事な機会です。日本共産党は、自民党政治と真っ向から対決し、どんな問題でも国民の立場でがんばる「たしかな野党」として、選挙戦を全力でたたかいぬきます。

■みなさん

 小泉首相は口を開けば「改革を止めるな」とさけびます。しかし、小泉内閣の四年間に「改革」の名ですすめられてきたのは、国民に“痛み”を押しつけることばかりでした。小泉政治は、「財界・アメリカいいなり」「国民いじめ」という自民党政治の本領をもっともむき出しにした「暴走政治」そのものです。

 小泉首相が「改革の本丸」「選挙で是非を問う」といっている「郵政民営化」は、身近な金融窓口を奪われ、高い手数料をとられるなど、郵便局を利用する国民にとっていいことは何ひとつありません。小泉首相が「民営化」にしがみつくのは、国民の「虎の子」の郵便貯金・簡易保険の資金を新しいもうけ口にしたいという日米の大銀行・保険会社の要求があるからです。日本共産党は、国民の利益と要求を最優先に考える立場から「郵政民営化」にきっぱり反対します。

 自民党・公明党は昨年末、サラリーマン増税、消費税増税を実行する方針を打ちだしました。自民党政府はこの間、大企業には減税の大盤振る舞いをしながら、国民には消費税の導入と増税、社会保障の負担増などを押しつけてきました。そのうえこんどは、大企業への減税の穴埋めを消費税増税やサラリーマン増税でまかなおうというのです。こんな横暴、身勝手は許せません。「財源が必要だ」というのなら、減税の恩恵にどっぷりとつかり、いま史上空前の収益をあげている大企業にこそ負担をもとめるべきです。日本共産党は、国民いじめの庶民増税に反対をつらぬきます。

 憲法改定の動きがいよいよ本格化しています。自民党はマニフェストで、十一月までに具体的な改憲案を発表すると公約しました。改憲のねらいは、憲法九条から「戦争放棄」や「戦力の不保持」「交戦権の否認」の規定を削り落とし、「自衛軍の保持」「自衛軍の海外での活動」を書き込んで、海外での武力行使を可能にすることです。どの世論調査でも、“九条を変えるな”が国民の多数意見です。かつて日本による侵略戦争の犠牲になったアジアの国ぐにも、日本がアメリカといっしょに「海外で戦争をする国」になることなどけっして望んではいません。日本共産党は、憲法改定に反対するすべての人びとと力をあわせ、憲法をまもりぬくために全力をつくします。

■みなさん

 「二大政党」などといわれていますが、実体はどうでしょうか。民主党は、所得税の「控除の廃止」と消費税率の引き上げを「三年以内におこなう」と明言し、小泉首相に消費税増税をせまるなど、庶民増税の熱心な旗振り役です。憲法改定でも、来年には党の改憲案をまとめ、「海外での武力行使」を盛りこもうとしています。「衆院比例の定数を八十削減」すると、国会から少数会派を排除することを主張しています。

 財界・大企業のもうけのためにどれだけ国民に“痛み”を押しつけられるか、アメリカの要求にこたえてどちらが首尾よく「海外で戦争をする国」をつくれるか――それを競いあう「二大政党」の間で政権の担い手が変わっても、政治はよくなりません。

 いま、日本の政治に必要なのは、自民党政治に真っ向から対決し、どんな問題でも国民の立場でがんばるたしかな野党です。日本共産党は、この役割をになって、つぎの「三つの仕事」をやりぬくことをみなさんにお約束します。

 第一に、まちがった政治にきっぱり反対をつらぬきます。日本共産党は、党をつくって八十三年間、過酷な弾圧をうけながら「侵略戦争反対」をかかげつづけた戦前も、野党として自民党政治と対決してきた戦後も、国民いじめの悪政に立ち向かい、平和と民主主義、国民の利益をまもる立場をつらぬいてきました。これからも、小泉暴走政治、「二大政党」が一体になってすすめる悪政ときっぱり対決します。

 第二に、国民のみなさんと力をあわせて、切実な要求を実現するために奮闘します。日本共産党は、草の根の運動と力をあわせ、国会でねばり強く論戦を重ね、サービス残業の是正、介護保険の負担軽減、少人数学級の実現をはじめ、さまざまな国民の要求を実現してきました。選挙後の国会でも、国民の切実な願いを国政に届け、野党として現実政治を動かしてゆきます。

 第三に、世界の舞台で平和と友好の野党外交を積極的にすすめます。日本共産党はいま、アジアや世界の国ぐにへの活発な野党外交を展開し、日本国民の平和・友好の願いを世界とつなぐ役割を果たしています。小泉外交が侵略戦争の正当化や異常なアメリカ追従によって“八方ふさがり”におちいっているもとで、二十一世紀の日本がすすむべき道を切りひらくために力をつくします。

 私たちの党が、これまでこの「三つの仕事」をどうすすめてきたか、これからどう取り組もうとしているかをくわしく紹介した「しんぶん赤旗」号外を、いま、みなさんのご家庭にお届けしています。ぜひお読みください。

■有権者のみなさん

 日本共産党が、こんどの選挙で前進すれば、まちがった政治と対決し、政権与党を追いつめ、国民の声を政治に届かせる、たしかな基盤を国会に築くことができます。日本共産党の躍進は、ゆきづまった政治に「国民が主人公」の新しい風を吹き起こし、日本の政治の未来をかえる大きな一歩となります。

 みなさんのご支持、ご支援を、日本共産党にお寄せくださいますよう心から訴えます。


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