2005年8月26日(金)「しんぶん赤旗」
青空一家の総選挙わくわくトーク
「改革止めるな」というけれど
この4年間思い出してみて
「今度は何としても共産党を勝たせたい」「全国は一つ」――こんな思いでいっぱいの青空一家。家族の面々が、友人、同僚、親せきと楽しく対話を繰り広げるトーク企画を始めます。(随時掲載)
青空家の人々
父 陽介=50代、会社員
母 虹子=50代、主婦
長女 きらら=30代、会社員
長男 翔(かける)=20代、学生
祖父 高志=70代、年金生活
祖母 澄江=70代、年金生活
青空家の虹子さんは、友人の江美さんに電話をかけました。江美さんは八十歳になる義父の面倒をみています。
虹子 お久しぶりね。みなさんお元気?
江美 ええ、元気よ。
虹子 よかった。あのね、こんど総選挙があるでしょう。あなたに共産党の考えをぜひ聞いてほしいと思って。
■痛みばかりが
江美 ああ、テレビでもいろいろ騒いでるわね。
虹子 首相は「改革を止めるな」って叫んでるわ。だけど、ちょっと思い出してみて。小泉首相になってからの四年間、何かいいことあった?
江美 そうね…。何かあったかしら。
虹子 「いいこと」どころか、「痛み」ばかりだったと思わない? まず二〇〇二年には医療費が改悪されたでしょう。
江美 そうそう。サラリーマン本人が三割負担になって、おじいちゃんの窓口負担も、それまで回ごと、月ごとに上限があったのが一割負担になった。「いくらかかるかわからず病院に行くのがこわい」ってこぼしてたわ。
虹子 去年の年金改悪で、保険料は毎年上がり、もらえる年金の水準は下がることになった。
江美 国民には評判が悪かったわね。
虹子 そして今年は介護保険の改悪。特養ホームなどに入っている人からホテルコストといって食費と居住費を全額とりたてるの。
江美 訪問介護の家事サービスを減らすという話もあったわね。
虹子 この前の国会で自民、公明に民主党も賛成して決めちゃった。
江美 改めて振り返ると、社会保障がずいぶん悪くされちゃったのね。
■明日は大増税
虹子 中小企業の経営者の自殺は年間四千人ですって。心が痛むわ。小泉さんの「構造改革」で、銀行の貸し渋りがひどくなった影響よ。
江美 小泉さんは「痛みに耐えれば明日はよくなる」といってたけど。
虹子 その「明日」に見えてきたのが大増税。政府は控除を廃止・縮小するサラリーマン増税まで計画してるのよ。二〇〇七年には消費税の増税がいわれているし、それぞれ十二兆円、あわせて二十四兆円よ。
江美 わあー、寒気がしてくる。
虹子 ねえ、知っている? この小泉「改革」で羽振りがよくなったのが財界・大企業なの。小泉さんがよくいう「官から民へ」の「民」は、私たち国民のことではなくて民間大企業の「民」なのよ。郵政民営化も、郵貯や簡保を「自分たちの商売のジャマだからなくせ」という銀行や生命保険会社の要求にこたえようというわけ。
江美 でも、民営化したほうが税金のムダがなくなるんじゃない?
虹子 郵便局は独立採算制で、税金は一円も使われていないのよ。
江美 それは知らなかったわ。
虹子 その郵便局の民営化というのは、銀行みたいにするってことよ。いま、銀行はどう? 手数料は高いし、「公的資金」といって税金もがっぽりつぎ込まれてるでしょ。あんなことになるのでは、民営化は国民にとって百害あって一利なしよ。
■一番確かな力
江美 いろいろ思い出したら腹が立ってきたわ。小泉さんは早くやめさせなきゃいけないわね。そのためには政権交代かしら。
虹子 マスコミは自民、民主の「二大政党の対決」をあおってるけど、民主党は小泉首相の痛み押しつけの政治に対決する立場じゃないのよ。
江美 そういえば、介護保険の改悪に賛成したっていってたわね。
虹子 税金の控除廃止や消費税の増税も掲げてるのよ。それになにより代表の岡田さん自身が、「自民党とまったく違う政策はない」といってる。同じレールで「構造改革」を競い合ってるのよ。
江美 でも、小泉さんの暴走にはストップをかけたいわ。
虹子 その一番確実な力は、与党の間違った政治にきっぱりと反対して、国民の声を国会に届ける「たしかな野党」、日本共産党を伸ばすことよ。そうすれば、政治は間違いなくいい方向に変わるわ。
江美 でも、なかなか当選しないでしょ。
虹子 そんなことないわよ。今度の選挙では、小選挙区と比例の二つの投票があるの。とくに政党名を書いて投票する比例は日本中どこでも、共産党へのすべての票が議席に結びつくのよ。
江美 わかったわ。応援するから、がんばってね。