2005年8月24日(水)「しんぶん赤旗」

少子化 低収入に関係

結婚、正社員40%・非正規13%

厚労省外郭団体調べ


 厚生労働省の外郭団体・独立行政法人「労働政策研究・研修機構」の調査で、少子化の原因に、若者の低賃金が大きく影響していることが二十三日までにわかりました。

 調査は「就業構造基本計画」(総務省〇二年調査)をもとに同法人が分析したもの。

写真

 調査によると、十五歳から三十四歳までの男性で結婚している人が、正社員では40・4%にのぼるのに対して、フリーターなど非正規労働者は13・5%、無業者の結婚率は6・8%で、働き方により結婚に大きな差がでています。

 年齢別では、二十歳から二十四歳の年収九百万―九百九十九万円で62%が結婚しているのに対して、百五十万―百九十九万円では7%でした。二十五歳から二十九歳までの年収五百万―六百九十九万円では結婚率が52・7%にのぼる一方、年収二百万―二百四十九万円は22・8%、百五十万―百九十九万円では17・4%にとどまります。

写真

 三十歳から三十四歳の結婚率も、年収二百五十万―二百九十九万円では42・3%なのに対し、年収がその二倍の五百万―六百九十九万円では結婚率も71%と上昇、格差がはっきりと表れています。

 調査は「男性は収入が結婚を強く規定している」と指摘。「無業で無収入なら当然、結婚率は低くなる。少子化は晩婚化、非婚化の結果でもあるが、若者の収入に大いに関係する」と分析しています。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp