2005年8月23日(火)「しんぶん赤旗」
国民の願い背負って
日本共産党の衆院比例代表候補者
被災住宅再建に公的支援を
30人学級実現 政府に迫る
こくた恵二 58 前
下角つとむ 52 新
中野あけみ 57 新
川内たかし 49 新
平松 順子 55 新
山下よしき 45 新
吉井 英勝 62 前
石井いく子 64 前
一九九五年の阪神淡路大震災以来、日本共産党は一貫して被災者支援に取り組んできました。住宅再建への公的支援へあと一歩と迫りました。また、三十人学級の必要性を文部科学相に認めさせました。この党が近畿で五議席以上になれば、国民の願いの実現に向けてもっと多くの仕事ができます。
「子どもたちに希望ある未来を」と三十人学級の実現に執念をもって国会でとりくんできた石井さん。今年二月の文部科学委員会。石井さんは、大阪・寝屋川市の小学校での教職員殺傷事件を示し、「一人ひとりに目が行き届くよう三十人学級に踏み出す決断を」と迫りました。中山成彬文部科学相が初めて、一クラスの人数を減らす方向を打ち出しました。
六月に滋賀県栗東市で開かれた「栗東子育てネット」の懇談会で石井さんの話を聞いた矢吹晶代さん(43)は、「石井さんは、北欧で少人数学級を調査したときの話をしてくれました。教師の目が行き届き、子どもたちのもつ、いいところを伸ばし合う雰囲気があると聞いて、そんな学校のあり方があるんだ、と印象深かった」と語ります。
八年にわたり党国会対策委員長として国政を動かしてきたのが、こくた恵二さん。小泉自公政治と対決する試されずみの政治家として国会に欠かせない人です。
昨年十月二十日、近畿地方を台風23号が襲いました。こくたさんは、石井さん、吉井英勝さんと被災のその日から動き、被災地入り。地方議員と手分けして被災者を激励・支援しました。
台風襲来直後の衆院国土交通委員会では、調査をもとに被災者支援、住宅再建の公的支援に踏み込むよう迫り、北側国土交通相の「私もそういう問題意識をもっている」との答弁を引き出します。住宅再建などその後の被災各府県の被災者救援策を前進させる力となりました。
死者百七人を出したことし四月のJR西日本の脱線転覆事故。こくたさんは「稼ぐが第一、安全は二の次」とのJR西日本の経営方針の撤回を要求。JR発足時に新型ATS(自動列車停止装置)設置を義務付ける通達を廃止した国の責任をただしました。「政府にも反省すべき点があった」と小泉首相は答えました。
「国民の暮らしと安全第一の政治を」めざす吉井さんは、原発問題のエキスパートです。昨年八月、十一人が死傷した福井の関西電力美浜原発3号機の事故では、現場にいち早く駆けつけ、安全軽視の関電に専門家として迫りました。翌月、滋賀県で行った懇談会には十自治体から首長や三役、議長らが出席。「放射能漏れがなかったからまだよかったかと考えていたが、吉井議員の話を聞いて、間違えれば炉心溶融にもつながる深刻な事故でもあったことへの理解を深めた」など感想が寄せられました。
またアスベスト被害では、被害が明らかになった直後に大阪市のクボタ本社を平松順子さんとともに訪ね、情報の開示や補償、住民への説明を要求。被害を放置してきた国の責任を追及しました。
元参院議員の山下よしきさんは、「未来を担う若者が大切にされる社会でなければ」と、パートや派遣労働者の権利を守り、若者に安定した雇用を確保するため奮闘しています。JR西日本の事故では平松さんとともに駅ホームや踏切調査を行い、安全対策強化を求めてJR西、近畿運輸局と交渉しました。
被災地・兵庫の声を届ける女性政治家・平松順子さんは、JR事故とアスベスト被害に直面し、大企業の「もうけ第一」の政治から国民の命と安全を守る政治に切り替えようとの訴えに、いっそう力を込めます。
■近畿ブロック
■(定数29)
定数は二十九。日本共産党は前回三議席に後退させた議席を今回、前回比155%以上、百五十五万票の得票を六府県の力で必ず実現し五議席への前進をめざします。他党は現在、自民九、民主十一、公明五、社民一。