2005年8月18日(木)「しんぶん赤旗」

日本は歴史への反省ない

韓国メディアが外務省ホームページ批判


 日本外務省のホームページに掲載されている「歴史問題Q&A」に、韓国メディアから「歴史への反省がない」との批判が集まっています。

 「Q&A」は、首相の靖国神社参拝は植民地支配と侵略を正当化するものではない、「慰安婦」を含め賠償問題は法的に解決済み―といった内容です。

 これに対し韓国の全国ネットテレビのソウル放送(SBS)は十三日、「国際条約の法的拘束力ばかり強調し、これまでの反省や謝罪の表明が(侵略を正当化する)政治家の妄言によってその真剣さが疑われているという点を無視している」と批判しました。

 ソウル経済新聞十五日付は、自衛隊が国外で戦闘に参加できるように憲法を変える動きがある中で、「Q&A」が掲載されたことについて、「誤った過去の歴史問題を解決し、本当に周辺被害国に謝罪する姿は見いだし難い」と指摘。「東アジア共同体をつくるべきだという論議が広がっているが、(日本と)周辺国の緊張はむしろ高まる様相をみせている」と懸念しています。

 その他のメディアも「ずうずうしい敗戦六十周年」(東亜日報)、「小泉首相の言葉をそのまま移した」(YTNテレビ)と報道、日本政府の態度を批判しています。


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