2005年8月17日(水)「しんぶん赤旗」
普天間基地
国内移転を再確認
嘉手納・岩国へ 米議会委が報告書
米議会の「海外基地見直し委員会」は十五日、在外米軍再編に関する最終報告書をブッシュ大統領に提出しました。
在日米軍に関する部分は、五月に作成された中間報告を丸ごと踏襲。沖縄の米海兵隊については、米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)所属部隊を米空軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)または米海兵隊岩国基地(山口県)に移転し、その他の部隊はすべて「沖縄にとどまるべきだ」とあらためて提案しました。「海兵隊の縮小・撤退」を求める沖縄県民の声がまったく反映されていない内容となりました。
また、報告書は、(1)変革・再編された陸軍司令部(UEX)のキャンプ座間(神奈川県)への創設(2)岩国基地での海軍・海兵隊航空部隊の統合(3)沖縄における基地の配置の調整――が「在日米軍再編の三つの主要素である」としています。