2005年8月14日(日)「しんぶん赤旗」
05総選挙
民主党 自民との違いどこに?
■郵政で「竹中氏の弟子」候補“民間でできるものは民間で”
衆院和歌山1区から民主党候補として出馬予定の元財務官僚、岸本周平氏が十二日、同党の2、3区候補とともに会見をおこないました。
会見で「私は竹中大臣の弟子」と自認した岸本氏。「本当の構造改革をしたい。竹中さんは自民党内で抵抗勢力とたたかい、私は民主党から利権構造をもつ自民党とたたかう」とのべました。
郵政民営化については「民間でできるものは民間で。官から民へ。小さな政府。これらは民主党の政策だ。郵政の一番の問題は三百四十兆円の巨大なお金をなんとか民に流すということだ」と力説。記者から「小泉さんがいっていることとほとんどいっしょではないか」と突っ込まれると、「既得権益にまみれた自民党ではできない。民主党でなければできない」。
一方、前回自民党の公認争いに敗れた後、民主党から立候補し比例区で当選した岸本健・2区候補(同党県連代表)は、「郵政民営化は反対。構造改革も必要だが、民営化では郵便局がなくなり、地域の活性化のためにならない」と発言。
いまの自民党内の矛盾・抗争をそのまま映し出すような会見となり、候補者、政策とも、自民党との違いがないことだけが際立ちました。
■「官から民へは小泉さんと同じ」 菅前代表の演説
民主党の菅直人前代表は十三日、大阪府堺市の南海堺東駅前で演説し、郵政問題について、郵便貯金、簡易保険からの撤退をあげて、貯金の上限額を一千万円から次々下げていけば、その資金が民間銀行に流れると説明しました。その中で、「官から民に移そうということについては、小泉さんの言っていることと私のいってることは同じ。三百五十兆円の金を官から民に移すことでは、同じなんです」とのべました。