2005年8月13日(土)「しんぶん赤旗」

「慰安婦」問題

55万の国際署名提出

被害者ら早期解決求める


 日本政府に対し、戦時中の日本軍性奴隷制問題の即時解決を求める百万人国際署名を提出する集会が十二日、国会内でありました。五十五万四千六百二十二人分の署名が会場に山積みされ、来日した韓国人の元「慰安婦」被害者四人は「新しい世代のためにも真の解決が必要」だと訴えました。

 署名は元「慰安婦」のキル・ウォノクさん(77)らが内閣府の山田哲範大臣官房総務課調査役に手渡し、「真実は必ず明らかにされる」と問題の早期解決を求めました。山田氏は「総理官邸に届けたい」とのべました。

 署名は二〇〇四年五月に提起され始まったもので、国連とILO(国際労働機関)が、日本政府に対して国際社会の勧告に従い、被害者に謝罪と賠償をおこなうよう促すことを求めています。

 今年三月はILO事務総長に二十万人分、四月は国連人権高等弁務官に二十万人分、七月はアナン国連事務総長に五十四万八千七百二十四人分を提出。「世界三十都市で連帯運動が起きたことは世界市民が問題解決を求めているということだ」という意見も出ました。

 同夜、十一日におこなわれた世界同時デモや百万人署名提出の報告集会が開かれました。

 「慰安婦」問題情報ホットラインが十六、十七の両日に開設されます。アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」が企画したもので、時間は十六日午前九時―午後九時、十七日午前九時―正午。03(3202)5556。


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