2005年8月11日(木)「しんぶん赤旗」
「つくる会」教科書
宝塚市が不採択
市民の署名・請願運動実る
兵庫県宝塚市の教育委員会は十日、来年度公立中学校で使う教科書を採択し、「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史・公民教科書(扶桑社)は不採択となりました。
宝塚市では、渡部完市長のもと、「つくる会」教科書採択の危険性が高まっていました。この間、市民は、署名や請願の提出など同会の教科書を採択させない運動を展開してきました。
この日は、市内外から約二百六十人の傍聴者がつめかけ、かたずをのんで審議を見守りました。冒頭、学識経験者などでつくる「教科用図書採択協議会」が各教科書を評価した答申書を配布。扶桑社の歴史・公民教科書の評価は最低レベルだったことが判明しました。審議の結果、採決をおこなう三人の教育委員が、答申で最も評価の高い教科書を選ぶことで一致し、扶桑社の教科書は採択されませんでした。
審議では、教育長が「今回の教科書採択は静ひつな環境であったとは考えにくい」と発言。傍聴席から抗議の声があがる場面もありました。
委員会後、市民は、ほっとした表情で不採択を喜び合いました。「私たちの運動が実ってうれしい。四年後にむけて気を抜かず頑張っていきたい」などの声もありました。宝塚市の女性(50)は「当然の結果だと思います。靖国問題など心配な動きが出ているので、学校では正しい歴史を教えてほしい」と話していました。