2005年8月11日(木)「しんぶん赤旗」
「慰安婦」問題解決求め
世界で同時デモ
日本軍による「慰安婦」問題の即時解決を求め、「8・10世界同時デモ」が十日、世界九カ国・地域と国内八カ所でおこなわれました。東京は正午から国会議員会館前で開かれ、三重や山梨両県からも駆けつけ約二百人が参加。韓国で一九九二年から続けられている被害者と市民による「水曜デモ」の行動に連帯しました。
デモは韓国、台湾、フィリピン、オランダ、アメリカ、インドネシア、ドイツ、カナダ、東ティモールの九カ国・地域と、東京、福岡、名古屋、大阪、京都、神戸、広島、福山の国内八カ所。東京では「日本政府は『慰安婦』被害者の声に応えよ!」など、一文字ずつ書いた紙を日傘や傘にはり、国会前でアピールしました。
途中、参加者の携帯電話にフィリピンから「マニラの日本大使館前に集まっている」という報告が入り、参加者から拍手がおきました。各地から連帯のメッセージが寄せられ、米国・ニューヨークでは国連一帯で抗議集会が開かれることが報告されました。
「私は歴史の生き証人だ」と話した韓国のイ・ヨンスさん(76)は十五歳のときに突然連行されました。「慰安婦」問題に関する政治家の誤った発言や、歴史教科書から消し去ろうとする態度を批判し、「これから巣だっていく若い世代のために正しく解決しなければならない」と訴えました。