2005年8月9日(火)「しんぶん赤旗」
滋賀県議会政務調査費
自民が不当支出
監査委勧告 知事は313万円返還させよ
滋賀県監査委員は八日までに、県議会会派の自民党・湖翔クラブの政務調査費の使途について、少なくとも三百十三万円は条例などに違反する不当な支出だとして、県知事に対し同会派から返還させるよう勧告しました。
二〇〇〇年から五年間にわたり、自民党・湖翔クラブが県費で出されている調査研究費のうち、推定約一億五千五百万円が政党活動などに使われ、違法支出だとして県民四人が、返還を求める監査請求をしていました。
県監査委員は、同会派が「会派議員の政治活動に密接に関(かか)わる」として資料開示を十分にしなかったと指摘。同会派に説明責任を果たすよう求めつつ、総選挙をテーマに国会議員が講演した自民政治大学校開催、政党資料の印刷などはいずれも「政治活動・選挙活動に極めて近い」「政党活動」だったと認定。
また、会派県議が靖国神社に支出した玉ぐし料や、県議らが死亡した際に送った花輪料も「政務調査費の支出対象外」で、会計年度を超えた支出も違法、不当な支出と指摘しました。