2005年8月9日(火)「しんぶん赤旗」
「国民のたたかいの勝利」 志位委員長
障害者「自立支援」法案の廃案
日本共産党の志位和夫委員長は八日、国会内で開かれた議員団総会であいさつし、衆院解散を受け、福祉サービスについて障害者に一律の負担を強いる障害者「自立支援」法案が廃案になったことについて、「これはまさに国民のたたかいの勝利だ」とのべました。
志位氏は、共産党議員団が国会論戦で、「障害の重い人ほど負担が重い、福祉破壊法案といってたたかってきた」こと、「多くの障害者団体、民主団体、市民が国会につめかけて一緒になってたたかった」ことを指摘。
「このたたかいがなかったら法案は早い段階で採決されていた。会期末に廃案になったのは大きな成果だ」とのべました。
廃案になった障害者「自立支援」法案は、衆院では自民・公明両党の賛成多数で可決。参院では七月二十八日になって委員会で実質審議入りしました。しかし、答弁者の尾辻秀久厚労相が郵政法案審議への出席を求められたため法案の審議は事実上中断。政府与党は郵政法案採決後の採決強行をねらい、尾辻厚労相も「(参院本会議後の)火曜日(九日)以降集中的に審議していただければ、日にちはまだ残っている」(五日)とのべ、ぎりぎりの成立をめざしていました。
■小泉「構造改革」破たんの表れ 小池参院議員談話
障害者「自立支援」法案を廃案に追い込んだことを心から喜びあいたいと思います。この勝利は、障害者・家族・関係者の二度にわたる大集会などのたたかいと、法案の問題点を明らかにした国会論戦で、会期末ぎりぎりまで追いこんだことによる大きな成果です。
「自立支援」法案の廃案は、障害者に痛みを押しつけようとする小泉「構造改革」の破たんのあらわれでもあります。二度とふたたび福祉破壊の大悪法を国会に提出できないように、総選挙でキッパリ審判を下しましょう。