2005年8月9日(火)「しんぶん赤旗」
郵政民営化の是非問う
小泉首相が解散で記者会見
小泉純一郎首相は八日夜、首相官邸で記者会見し、「『改革の本丸』と位置づけてきた郵政民営化法案が参院で否決された。いわば国会は郵政民営化は必要ないとの判断を下した。本当に必要ないのか国民に聞いてみたい」とのべ、郵政民営化の賛否を問うとの立場を表明しました。その上で「自公両党で過半数を獲得できなかったら退陣する」と明言しました。
首相は「郵政民営化に賛成する候補者しか公認しない」と断言。みずからを「改革政党になった自民党」と称し、「改革を推進するのか、反対するのか」を、争点としたい考えを示しました。
仮に政権を維持できたとしても参院の構成が変わらない以上、郵政法案を成立させる見通しがないことを指摘されると、「自民、公明に過半数を与えてくれれば、気を変えて協力してくれる」とのべるだけでした。
靖国神社への参拝問題を争点にするのかと問われた首相は、「争点にする気はまったくない」と否定。八月十五日に参拝するかどうかについては言及を避けました。