2005年8月9日(火)「しんぶん赤旗」
志位委員長 ゆきづまりから希望へ
8・8国会ドキュメント
自民 鴻池氏 “党は一度沈んだ方がいい”
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10・40 自民党の片山虎之助参院幹事長、公明党の草川昭三参院議員会長、溝手顕正参院議運委員長らが会談。公明党側が「法案再修正」を持ちかけたものの、溝手委員長は「物理的に難しい」と難色。
11・55 公明党の神崎武法代表は都内のホテルで「(再修正は)だめだ。もう突撃あるのみ」。
12・20 片山氏は可決の秘策を記者団に問われ「秘策はない。あったらとっくにやっている」。
12・30 日本共産党国会議員団総会。志位和夫委員長が「党議員団の論戦の力は大きなものがあった。郵貯・簡保が日米金融資本の食い物になることなど、核心を突く質問で世論を動かし、ここまでもってきた。堂々と否決し廃案にしよう」と訴え。
12・46 自民党の青木幹雄参院議員会長は党参院議員総会で「みんなが苦しみ、悩んだ。二度とこんなことがあってはいけない。粛々と参院らしい投票をしたい」。
13・00 参院本会議開会。討論、採決へ。
13・45 郵政民営化法案が賛成百八、反対百二十五で否決。
13・47 日本共産党の志位委員長は「小泉首相は衆院を解散させ、この法案を復活させようとしている。この企てそのものを止め、小泉首相は責任をとって総辞職を」と記者団にコメント。
同 法案に反対票を投じた自民党の鴻池祥肇参院決算委員長は「自民党はこれからどうなるか」と問われ、「いまの自民党は沈みかけた大船の船長室のペンキの塗り替えをしているようなもの。一度沈んだ方がいい」。
14・05 自民党臨時役員会。小泉首相が「反対派は公認しない」と表明、郵政民営化法案の衆院本会議採決で造反した三十七人を公認しない方針を示す。
14・33 与党党首会談。小泉首相が衆院選日程を示す。
同 民主党が小泉内閣不信任決議案を提出。
15・11 首相官邸で臨時閣議開始。
15・20 自民党役員連絡会終了。与謝野馨政調会長は総選挙争点について「構造改革全般の問題、なかでも郵政改革だ」。
15・26 自民党の亀井久興衆院議員は、郵政事業懇話会の拡大役員会後、記者団に「新党を視野に検討する。非公認となった時点で決断せざるをえない」と明言。
16・30 島村宜伸農水相が辞表を提出し、臨時閣議を退席。
17・20 小泉首相が、島村農水相を罷免したうえで、衆院解散を閣議決定。
17・26 日本共産党の志位委員長、記者団から今回の解散の名称を問われ、「ゆきづまり解散であり、希望ある結果を出したい解散だ」。
19・04 衆院本会議。河野洋平議長が解散詔書を朗読し、衆院が解散。