2005年8月6日(土)「しんぶん赤旗」

憲法守ろうと200人

京都宗平協など 平和納涼祭開く

檀王法林寺


 幅広い宗教者らが企画した「京都平和納涼祭2005―未来への伝言」が五日夜、京都市左京区の浄土宗檀王法林寺で開かれ、宗教者や市民ら二百人が参加しました。

 この納涼祭は、毎年八月六日に同寺で開かれる原爆と戦争の犠牲者の追悼法要「平和の集い」を主催してきた、京都宗教者平和協議会など幅広い宗教者らでつくる三団体が、終戦・被爆六十年の今年、「集い」の一環として開いたものです。

 東京在住の米国人映画監督、ジャン・ユンカーマンさんと、日蓮宗法華寺住職の杉若恵亮さんが「平和の育て方―日本国憲法編」と題して対談。ユンカーマンさんは、日本国憲法について各国の学者らへのインタビューを編集した最新作「日本国憲法」を上映し、戦争のない世界をめざす憲法の素晴らしさを強調。杉若さんは、侵略戦争に加担してきた神社仏閣の責任や戦争の悲劇を教えないことについても言及し、「憲法を守るためにはいま宗教者が体を張るしかない」と語りました。

 浄土宗知恩院の式部有志でつくる「浄土宗七声会」がお経を高らかに唱和し、日本キリスト教団京都丸太町教会の信徒らがゴスペルを披露。「アメイジング・グレイス」「we shall overcome」などを歌った女性は、「お寺で歌うのは初めてで新鮮でした。平和を考える場が設けられるのはとても大切なことだと思います」と話していました。


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