2005年8月3日(水)「しんぶん赤旗」
手で識別しやすい紙幣を
視覚障害者の声受け佐々木議員
日銀「工夫の余地」
日本共産党の佐々木憲昭議員は衆院財務金融委員会で二日、視覚障害者にも正確に識別できる紙幣の改善を求めました。日本銀行の福井俊彦総裁は、新旧五千円と二千円紙幣の長さに一ミリの差しかなく、視覚障害者が識別しにくいことについて「今後、工夫の余地がある」と答えました。
現在、流通しているお札は新旧合わせて七種類。視覚障害者は、紙幣を手で触り、紙幣の長さや幅、識別マークなどで判別します。
東京視力障害者の生活と権利を守る会が行ったアンケート調査では、「識別に時間がかかる61・4%」「金額を間違う51・5%」など、旧五千円札と二千円札などが区別しにくく障害者に使いづらいものであることが示されていました。
佐々木氏は、「毎日使うお札だから手で触って長さの違いが分かるものにしてほしい」という視覚障害者の声を紹介し、福井総裁に検討を迫りました。