2005年8月1日(月)「しんぶん赤旗」
希望もち生きたい
「自立支援」法案は徹底審議を
全障研大会閉幕
障害者、家族、施設関係者など全国から二千人を迎えての全国障害者問題研究会の第三十九回全国大会が、北海道千歳市で三十一日に閉幕しました。大会では、障害者「自立支援」法案は実態にもとづいた徹底した国会審議を求めよう、憲法を守る取り組みを幅広い共同ですすめようとのアピールを決議しました。
大会のまとめとして、品川文雄全国委員長は「自立支援法は、障害者が当たり前に生きていくことを奪うもの。現状を変えながら研究を進めるのが全障研の立場。運動を大きく広げていこう」と呼びかけました。
「障害者福祉制度改革、何が問題か」の分科会は百四十人以上が参加。立命館大学の峰島厚教授が、障害者「自立支援」法案の本質を講演。「自立支援法の問題は障害者だけの問題ではない。この法案がとおれば、介護保険のますますの改悪と社会福祉全体の問題にかかわってくる」と指摘しました。
午後からの全体会では、札幌で暮らす障害者の佐藤正尋さんと井上静江さんらによるトークショーと元北星余市高校の教師の安達俊子さんの記念講演が開かれました。
事故で重い障害を負った井上さんの生きる希望になった佐藤さんとの出会いや、安達さんの青年と向き合ってきた経験に会場は感動に包まれました。
今回の大会は、北海道民間教育研究団体連絡協議会と、きょうされん北海道支部が共同企画しました。