2005年7月31日(日)「しんぶん赤旗」
「つくる会」教科書
総社市(岡山)が採用否定
教育長 “採択地区離脱ない”
来春から使用する中学校の歴史教科書の採択をめぐり、岡山県総社市の桑田交三教育長は二十九日、同市が「文部科学省に対し、教科用図書採択地区から離脱して単独で扶桑社を採択したいと要望した」とする報道(「産経」二十九日付)について、「市教委がそうした要望をした事実はない」と発表しました。
「産経」の報道は、総社市が新しい歴史教科書をつくる会のメンバーらが執筆した扶桑社の教科書を選びたいとして、別の教科書を採択した倉敷教科用図書採択地区(同市や倉敷市など二市七町で構成)からの離脱を要望したとするもの。桑田教育長は、この報道を否定した上、同日開かれた市教委で、倉敷教科用図書採択地区が採択した教科書の採用が了承されたことを明らかにしました。