2005年7月30日(土)「しんぶん赤旗」

戦後60年決議案

侵略戦争と植民地支配
明確な反省を文言に

衆院議運委理 穀田議員が主張


 日本共産党の穀田恵二衆院議員は二十九日の議院運営委員会理事会で、与党が提案した戦後六十周年国会決議案(全文別項)について「日本がおこなった侵略戦争と植民地支配によってアジア諸国に多大な損害と苦痛を与えたことを明確に反省する」文言にするよう提案しました。

 同決議案は与党が二十六日の議運委理事会に提示。八月二日の本会議で議決する構えです。

 決議案は、日本の戦争責任について、戦後六十年の「記念すべき年に当り、わが国の過去の一時期の行為が他国民に与えた多大な苦難を深く反省」するという内容です。

 穀田議員は、「過去の戦争について、政府がおこなった一九九五年の『村山首相談話』や、今年四月のアジア・アフリカ会議での小泉純一郎首相の演説で植民地支配と侵略への反省に言及しており、その内容からも後退することは許されない」と指摘しました。

 川崎二郎委員長は「要望として聞いておきます」と答えました。

 穀田議員は理事会後の記者会見で、「戦後六十年にあたり、国権の最高機関である国会が、歴史認識を真正面から掲げなければいけない」とのべました。


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