2005年7月29日(金)「しんぶん赤旗」

私学の教育実践交流

全私研始まる 生徒参加の運動報告


 私立学校の教育実践や運動を交流する第三十六回全国私学夏季研究集会(全私研)が二十八日、大分県別府市で始まりました。全国私立学校教職員組合連合などでつくる実行委員会の主催。全国から教職員や父母、生徒ら約千三百五十人が参加しました。「子どもと教育、平和、生活の危機打開を、ひらき、つながる、共同の力で!」をスローガンに、三日間にわたり二十八の分科会などが開かれます。

 全体会で谷正比呂・全国私教連委員長が主催者を代表してあいさつしました。小泉内閣が「三位一体改革」のもとで打ち出した私学への国庫補助制度の廃止を撤回し、五億円の予算を増額することができたと報告。三千万署名など、教職員と生徒、父母の一体となった運動で「歴史的な成果をあげることができた」と話しました。

 小村英一・全国私教連書記長は、私学助成をめぐり滋賀県など各地で運動への生徒の参加が広がっていることを紹介。生徒と教職員の深い信頼が築かれ、父母も励まされ、運動を切り開いていると発言。自治体の私学助成廃止・削減、廃校の危機など、私学が岐路に立たされるなか「生徒の参加が問題を克服するキーワードだ」と訴えました。

 全体会では、元日弁連会長の中坊公平氏が「生きること、学ぶこと」と題し記念講演。大分県の教員バンドが演奏し、九州ブロック実行委員会の八十人が同県の踊り「府内戦紙(ふないぱっちん)」を披露しました。


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