2005年7月27日(水)「しんぶん赤旗」
「つくる会」教科書
都教委に不採択請願
360の市民団体や個人
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東京都教育委員会は二十六日、二十八日に開く定例会で都立中高一貫校と都立盲・ろう・養護学校の教科書採択を行うことを公表しました。
都教委は二〇〇一年に都立養護学校、〇四年には白鴎高校付属中学校に、侵略戦争を美化する「新しい歴史教科書をつくる会」の歴史教科書を採択しています。
教科書採択をめぐって緊迫した状況のなか、「つくる会」の歴史、公民教科書を採択しないようにと、都内の教育関係者や女性団体、労働組合など三百六十の団体と個人が二十六日、都教委に請願書を提出しました。自由法曹団東京支部、新日本婦人の会東京都本部など八団体の呼びかけで行われたものです。
自由法曹団東京支部の松井繁明支部長(弁護士)は「都内の公立学校では外国籍の子どももいる。その子たちに『大東亜戦争は悪くなかった』などという歴史を教えることがどれほど残酷なことか、教育委員はよく考えて採択すべきだ」とのべました。
行動には「『つくる会』教科書採択を阻止する東京ネットワーク」「学校に自由の風を!ネットワーク」「杉並の教育を考えるみんなの会」も参加。教科書東京ネットが六千百二十一の個人、団体から寄せられた要請署名を都教委に提出。「学校に自由の風を」「杉並みんなの会」がそれぞれ請願書を出し、「つくる会」教科書を採択しないよう訴えました。