2005年7月22日(金)「しんぶん赤旗」
「共謀罪」衆院で廃案に
超党派議員と市民が集い
国会内
悪法中の悪法といわれる「共謀罪」をなんとしても廃案にと、「超党派の国会議員と市民の集い」が二十一日、衆院第二議員会館で開かれました。十九人の国会議員が呼びかけた集いには、百七十人がつめかけました。
民主党の辻恵衆院議員の司会で始まった集会では、日本共産党や民主党、社民党の国会議員十四人が参加、十二日の衆院法務委員会で政府・法務省がまともな答弁ができずに審議がストップし、廃案にできる展望があることが報告されました。
日本共産党からは、井上哲士参院議員があいさつ。「軽犯罪法も政治問題には使わないといっていたが、警察によるさまざまな介入が同法で引き起こされている。警察権力に、市民運動などに介入する武器を絶対与えてはならない。今国会で廃案に追い込む」とのべました。
民主党の松野信夫衆院法務委員は「政府側がまともな答弁が不能になっているうえ、副大臣が郵政民営化法案で罷免された。副大臣が選任されるまで議論できないと審議に応じていない」と国会情勢を報告しました。
日本弁護士連合会からは、山下幸夫弁護士が「共謀罪は提案されること自体が予想もされない、とんでもない法律です。衆院法務委員会で廃案にするようがんばっていただきたい」とのべました。
会場からも、アムネスティ・インターナショナルや日本国民救援会の関係者が「戦前のような壁に耳あり、障子に目ありの世の中にしてはならない」と訴えました。